Be a doctor!

都内在住在学の医学生(2年)。医学生の日々の様子を徒然と綴っていきます。

生化学と受験勉強

 最近学校で生化学という科目を勉強して来ました。医化学と呼ぶ学校もあるようです。高校化学や生物を勉強したことのある方にとってはどんな分野か想像がつくでしょう。そうでない方もいると思いますので,簡単に説明すると,脂肪とかタンパク質とか糖とかそういう物質が体内でどう動くのか,と言ったことを勉強するのが生化学です。

 

 私は高校生時代,化学を大の苦手としていました。とりわけ,理論化学の計算方法がよく分からず,かなり苦戦して記憶があります。どんな計算をすればいいのか,結局は化学もパターンゲーであるはずなのに,そのパターンを認識していないから手が動かない。今思えば勿体無かったなあと。とはいえ,私は暗記に対する耐性はかなりあったので,無機化学とか,有機の構造決定なんかは特異としていました。これでどのくらいの点数が取れるかバレてしまいますな。

 その有機化学の最後の方で軽く生化学の知識も扱うことになります。糖の構造だとか,タンパク質の特性だとか,DNAがどんな物質だとか,酵素とはなんぞや,とか。基礎的でしかも机上の空論感が半端ない分野だな,覚えたら速攻点数に繋がるから覚えるか,と言った認識でしかなかった私ですが,医学部で生化学を勉強するとなってその知識の重要さに気づきました。その基礎的な知識のおかげで理解が早い。ここ1年半くらい物理生物選択にしていれば人生変わっただろうな,ということばかり考えていましたが,化学選択で始めて得したと思った瞬間です。所詮人は無い物ねだりですから,今だけの感情かもしれませんけれど。

 ちなみに,生物選択の人の場合,高校での知識がフルにいきてくるようです。これもあれも高校でやったよ,と。私は高校で生物基礎しか取っていなかったのですが,それでも解糖系,TCAサイクル,電子伝達系とかは聞いたことがありました。

 こんな感じで,今勉強している分野,生化学は高校の知識がかなり活用できるところです。他にも,そういう分野はあるかと思いますので,おいおい書いていきましょう。そろそろ,自分の受験体験談の文章も再開しましょうかね。